炎上・ネットいじめ・ネットリンチの違いとは?

 

 

炎上

主にコメント空間の中で終始している「批判殺到」現象を指す。

芸能人、企業、政治家などの公人に対しての批判、議論沸騰が主な例。

過剰な批判は中傷に発展する場合もあるが批判を受ける側も議論の延長としてこうした現象を許容する場合がある。

 

 

ネットいじめ

職場、学級などの現実の人間関係から発展する。関係者で構成された特定少数が学校裏サイト、SNSコミュニティなどの閉鎖的なネット空間で中傷を行う。

2ちゃんねる専門板の専用スレッドが利用される場合もあるが、ネットメディア全体にまで波及するケースは稀である。

 

 

ネットリンチ

ネット掲示板「2ちゃんねる」から発生したネットイナゴと呼ばれる不特定多数の匿名群集が個人の社会的抹殺を目的に広範囲なネット攻撃(中傷、個人情報拡散、 集団ストーカー)を展開する。 SNSで些細なイタズラ投稿などをした一般個人に対して1000人から10000人規模の不特定多数が襲いかかる。

同僚や同級生がリンチに加わり2ちゃんねる上に個人情報を晒し上げるなどネットいじめを誘発したり、合流する場合はダメージがさらに深刻化する。

リンチを「私刑」と訳すメディアがいるが、ネット暴徒を自警活動として評価し、標的になった個人を法で裁けぬ犯罪者と見なすニュアンスがあるネットリンチの擁護につながる不適切な訳である。

「リンチ殺人事件」などの呼称に見られる通り国内の通念上は「集団暴行」が適訳である。